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任命式 あかね編

2008.11.09
11月8日、セドのママさんから部署配属のお言葉が述べられた
ぼくたちは息をのむ。


「衛生・環境部・部長 あかね」
あかねが呼ばれた!
世界的に環境対策にとりくむ今日、重大なポストだ!
あかねは、草が伸びきったなか、体をはってみんなの安全のために茂みの中へ怪しいものが無いか
視察に行く。危ない大きな根っこがあれば、引っこ抜き、安全なところに運ぶ。
きれいに刈った草も点検にまわり、少しでも伸びていればセド呼びサラダバーと称して食べさせる。
すべり具合もちゃんと点検する。キンちゃんや子犬が来ても安全か、ズルズルとすべり確認する。
この技は、埼玉では一人、いや、日本でも数人しかできない。ポチタマでも採用されるほどすごい。
みんな見にきてくれ。
男まさりでものすごく強いあかねだが、本当はやさしくって気くばりがあることををボクは小さい頃からちゃんと知っているんだ。

ペットボトルが散らばっていれば拾い集めドレミの丘の美化に勤める。
何でも拾ってくる。たまに食べてしまう。



怪しい匂いが少しでもすれば、顔をつっこみ掘る。
何かに取りつかれたように掘る掘る掘りまくる
あかねにダキョウはない。何もないことを確認して上げた顔は年頃の女の子とは思えないほど真黒だ。

この堀かたは相当練習を積んでいるんだとボクは確信する。あかねの家に遊びに行くと100円均一で買った板がたくさん張ってある。練習場所はここだ。遊びに行くたびに板の面積が増える。かわいい一人娘《あかね》のために、あかねのパパはせっせと100均一に通い、楽しそうにクギを打つ。トン!トン!トン!あかねの家はそのうちログハウスになる。トン!トン!トン!
君はこんな練習場所を与えられなんと幸せなんだろう。感謝しなければいけない。


あかねは人の清潔さも見逃さない。口に食べ残しの匂いがあればペロペロなめる。押し倒してでもなめる。なめるなめるなめまくる
早業だ。やっぱり女だ。なんと清潔なんだろう。


怪し人が来れば吠えるのもあかねの仕事だ。しかしこれは、良い人と悪い人を見分けるのが難しい。
女の感に頼るしかない。あかねはたまに間違える。あかねらしい。あかねママに叱られジュンとなる。
これからの課題だ。


遠くからそんなあかねを見ているボクは ちょっとかわいい と少し心が揺らぐ。



あかね…
がんばれ。きみにはぴったしの仕事だ。ボクも影から応援するよ



なんてメル君の一人ごとでした。
失礼な表現あったらごめんちゃい 許してチョ
次はトンチャン任命式に   続く…



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メルの1日 前半

2008.11.05
朝5時30分、ママと一緒にボクは起きる。
「忙しからいい子にいていてね」とお口に小さなおかしお入れられたボクはソファーで横になる。
030.jpg

イイ匂いがしてきた。朝ごはんとお弁当だ。
おねえちゃんが起きてくる。朝はおねえちゃんは機嫌が悪い
ボクがごはんのおこぼれをもらおうとよって行くと、「メルじゃま」と低い声で言う。
でもボクがこの家に居られるのはおねえちゃんのおかげなんだ。ボクがもらわれる時、黒い犬がもう一匹いた。ママは「黒メルと同じ黒がいい」と言ったけど、「同じだと、黒メルと比べちゃうから白がいい」
とおねえちゃんが言ったその一言がボクを選んだ決め手だからだ。
恩は忘れない。犬社会の常識だ。だからおねえちゃんには逆らわない。


洗濯、ゴミ出し、洗い物…ママは大忙しでボクはかまってもらえない。
「いってきま~す」おねえちゃんのお出かけだ。

やっとボクの時間がやってきた

朝の散歩は、近所をクンクン散歩。クンクン、ゴツン、クンクン、ゴツン。ボクはよくぶつかる。
一つのことにしか集中できないんだ
そんなボクを見てママは「おばかさんね」とやさしく笑う。
けんちゃんというミックスのわんちゃんと、ドレミの丘の近くの白いわんちゃんに「おはよう」の
あいさつをするのがボクの日課だ。


散歩から帰るとパパはお仕事に行く支度をしている。ボクはまんべんの笑顔でパパに「おはよう」
を言う。パパはボクをギュッと抱きしめ上機嫌だ。朝は気持ちよく送り出してあげなくてわ。

ママが仕事に出かける支度を始める。お留守番が嫌いなボクは、ママのお出かけを阻止しようと、着替えをじゃまし、可愛い声で「行かないで!行かないで!」攻撃をするけど、これだけは勝利したことはない。無駄だとは知っているがいつの日か、勝利を勝ち取るためやめないんだ。
ボクをささみ巻き巻きロールガムに気をとらせ、「早く帰ってくるからね。いい子にしているのよ」と毎日同じ言葉を残し、ママは素早く鍵をガチャット閉める。

お留守番だ……

まぁいい~。
一日の最大メインイベントである、夕方のお散歩、≪ドレミの丘合戦≫にそなえ、体力を蓄えよう

お留守番と考えるとさみしいけど、一人だれにも邪魔されないでゆっくりできる時間と考えればいいんだ。ボクはプラス思考に考える前向きな犬だ。
ドレミの友達(セド)君のママに、ドレミの営業部長に任命されたボクにはやらなければならない仕事がたくさんあるんだ。ボクは忙しいんだ。
ゆっくり寝よう……。っとその前に、二階の部屋のドアがしっかり閉まっているか確認をしなくてはならない。ボクより10年も先にこの家に住んでいる猫<リボン>が降りてこないようにだ。

ボクは仲良くしようと寄っていくが、「ふぅぅ」とぶくぶく太った体で、ボクをにらみつける。
ママが「リボンはもうおばあちゃんだから美味しいもの食べるのが楽しみなの」とかいって、缶づめをたくさん与えるからあんな体系になってしまったのだ。ボクは「メタボリボン」と呼んでいる。少しはダイエットしたほうがいいとママに言わなくては、そのうちボクは食われてしまう。
閉まっている。  
さぁ~寝よう。ドレミの作戦でも考えて…


「ただいまぁ~。メちゃん」とスーパーの袋をさげ、ママのお帰りだ。ボクはスーパーの袋に顔をつっこみ夕食の確認をする。
「早く散歩行こう」とママをチュク噛みする。ママは「メルやめて~」と逃げ回るがボクはやめられない。
「メルがそうゆう事するとどんどん散歩遅くなるでしょ」とママは叫びまわるが、もう理性は働かない。散歩…散歩…散歩…

洗濯ものだけ取り込み、ママと二人で一目散にドレミの丘へと向かう。
今日は一番のりだ。
弟、ギンタ君を引き連れ、トンタにいちゃん登場。
ギンタ君は人間だがボクらみんなの弟だ!

ボクは黒メルにいちゃんを知っている、トンにいちゃんに敬意をはらってる。決してコビはうらないトンにいちゃん。ボクは知らないが(菅原文太)というシブイ男ににているとみんな言っている。男の中の男だ!
次に現れたのは… 
 
 「あかねだ!」僕たちは、お散歩ポデビューで眼と眼が合った瞬間から戦う運命とお互い悟った。あかねの家にお泊まりもするほど仲は良いががけっして恋には落ちない。

<友達以上恋人未満>の関係だ。あかねは顔と名前は可愛いが…強い…。
あかねは何度かはげしい脱走を繰り返し、とうとうロングリードになってしまった。しかしあかねのママさんはロングリードを操るのがプロなみでまるでなにもつけてないようだ。

今日こそはあかねに乗る。

ボクの考えた作戦はこうだ。ロングリードを思い切りひっぱりあかねを引きよせ、すきをねらって乗る。

しかし……なぜかあかねがボクの上に乗っている。最近この作戦はあまり効果がないとうすうすきずいてはいたが…。家のカーテンで、ロングリードを引っ張る練習をするとママがすぐ怒る。きっと練習時間がたりないのだ!もっと頑張らねば

ま~いい。今日のところは好きなだけ乗っていいぜ!あかね!
女に花をもたせるのも男の優しさだ!


そうこうしているうちに現れたのが、セドだ。セドは雑誌にに出てくるものすご~く大きくて立派な犬だ。でかい!とにかくでかい!夏毛を刈って少し小さくなったが、それでもでかい!だけど気は弱い。
ボクたちは同じ位の年で、男の子だ。だからボクがセドに乗る!あかねのようにはさせない。
作戦だってちゃんと考えてある。

ボクの考えた作戦はこうだ。大きなセドのお腹にそっと入り「メルは何処だ?」と油断をしているうちに乗る。

しかし…。そのままつぶされた。重い!重い!


ま~いい。今日のところは好きなだけ乗っていいぜ!セド!
友達に花をもたせるのも男の優しさだ!
大きなセドにいどむボクは勇ましい!
いつかセドより大きくなるぞ!

それからムサシにいちゃん登場。ムサシにいちゃんはいつもカッコイイ洋服を着ている。
ママが「ムーちゃんはいつもいい匂い!本当にいい匂い!」とムーにいちゃんに鼻をくっつけいい子いい子する。そんなにいい匂いなら、ボクにも買ってつけてくれればいいのに…。でもボクは口が裂けてもそんなことは言わない。心臓の病気、ニキビダニ、股関節の病気と多額な病院代がかかっていることをボクは知っているからだ。ドライシャンプーで我慢しよう。けっこういい匂いだ。




小さい頃はムー兄ちゃんに乗られるのがボクはふかふかして、いい匂いがして大好きだった。
でも、「メルって誰に乗られても平気ね。おこちゃまね」っと言うささやきを聞いた。ボクはやめる事にした。ムー兄ちゃんが乗ろうとするとボクは吠える。許してくれ!ムー兄ちゃん!ボクも立派な青年だ!
だけど帰り道、足の短いムー兄ちゃんがちゃんと遅れないように付いてくるかボクはちゃんと振り返って確認する。初めてお散歩に行ったとき遊んでくれたのがムー兄ちゃんだからボクは大好きなんだ。


白い車でやってきたのは、クリンねえさんだ。クリンねえさんは遠距離通勤のため車でやってくる。
あかねと同じくおとなしそうな顔をしているが、トンにいちゃんを黙らせるほど強い!

今年の夏、<バクチクテロ>があった。ボクとセド、トンにいちゃんはしっぽを丸めて(セドはしっぽがないのでたぶん…)逃げかえったが、あかねとクリンねえさんはびくともしなかった。さすが強い!人間と同じ女のほうが強い!

ボクは一時期、年上のクリンねえさんの魅力に夢中になり何度も求愛をしたが「メルのことは友達以外考えられないの」とあっさり言われ、ボクはきっぱりあきらめた。ストーカーはしない。かっこいい男だからだ!

今日は、犬式会社ドレミの幹部全員がそろった。

それから沢山の友達が来る。セーラちゃん、ティト君、ハッピーちゃん、あすかちゃん、ゆずちゃん、ビース君、ホープ君、モアちゃん、エルちゃん……数えきれないくらいいっぱいだ

ぼくらは風をきって思い切り走る。
ガウガウする。
真っ黒になって遊ぶ。
多少のゲガなんて気にしない。
ドレミのママやパパは元気に遊ぶボク達を見て微笑む。




ボクらは人間より時間が少ないことを知っている。与えられた時間一生懸命楽しむんだ!

遊んでいる時もボクは営業の仕事を忘れない。新しいわんちゃんが来ると、そっと近づいてお尻をクンクン「ドレミで一緒に遊んでいこうよ!」と。
人間にも「ドレミによっていって下さい」と。
ボクはこの仕事が大好きだ。天職だ。
たまに遠くまで営業に出かけると、なぜかママがものすごい顔で怒る。どうやら、犬式会社ドレミでは出張営業は認められてないようだ。

ボクらは日が暮れるまで、いや、日が暮れても遊ぶ。


疲れ果てた帰り道、もう言葉はない。
「バイバイ。また明日な」そう言ってみんなとさよならする。

ボクは夕食のおこぼれをもらう作戦を考えながら楽しい我が家へと急ぐ……。  つづく…。














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